「湘南」って、いったいどこからどこまで?
この長年の疑問に、藤沢在住ブロガーが本気で向き合いました。行政区分やナンバー、歴史を紐解きつつ、かつて平塚で働いていた時の実体験も交えて徹底考察。当ブログが定義する「湘南の範囲」をズバリ結論づけます!
あなたのイメージする「湘南」とぜひ比べてみてください。
「湘南」ってどこからどこまで?
皆さんは「湘南」はどの辺りのエリアかを説明できますか?
江の島があるから藤沢辺りじゃね?
やっぱり、サザンの茅ヶ崎でしょ。
いやいや、鎌倉にもサーファーがいっぱいいるよ。あそこは湘南!
人によって、イメージはバラバラです。誰も正解は知りません。
でも、このブログ「藤沢暮らしおじさま暮らし」は、藤沢・湘南地域の魅力を発信するブログです。「湘南情報」として記事を書いた時に、読者の方が違和感を持たないようにしたい。
そう考えて、このブログなりの「湘南の範囲」をこの記事でハッキリと定義しておきたいと思います!
このブログでの「湘南」は「藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市、葉山町、平塚市、大磯町」とします

「湘南」の解釈が割れるのは、「湘南」を狭く解釈したい人と広く解釈したい人がいるからです。
湘南の中心エリアの人たちは湘南を狭く解釈し、「自分たちこそが湘南だ」と言いたい。
これに対し、その周りのエリアの人たちは何とか「湘南」ブランドの恩恵に預かりたい。「自分たちも湘南なんだ」と主張する。
この対立が「湘南エリア」を不明確にしている原因の一つだと思っています。逆に言えば、目的に応じてその人なりに「湘南」を定義すればいいんだ、とも言えます。
最初に結論から言ってしまいましょう。このブログでは「藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市、葉山町、平塚市、大磯町」を「湘南」として扱います。一般的な解釈がそうだということではなく、あくまでこのブログでの定義です。
「湘南情報」を発信するブログとして、これらの地域を対象として発信していくことに決めたということです。
以下、そう判断した根拠や理由を挙げていきます。
行政が定める「湘南」はエリアを決める根拠にならない
行政が定める「湘南」の定義を基に「湘南エリア」を決めようとする人がいます。その人達が示す根拠を2つ、挙げてみましょう。
神奈川県が定義する「湘南エリア」
神奈川県は、「湘南地域県政総合センターが、行政として管轄するエリア」を「湘南」と定義しています。
具体的には、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町の5市3町を指しています。
秦野市、伊勢原市、寒川町などの海(相模湾)に面していない内陸地域(県央地域)や、「湘南」ではなく、「西湘」ではないか?と言われる平塚市、大磯町、二宮町なども含まれています。
一方、「湘南」に入れてもいいんじゃないかと思われる、鎌倉市や逗子市、葉山町は入っていないんですよね。この辺りは三浦・横須賀地域に分類しているようです。これはちょっと意外。
車に「湘南ナンバー」を付けられる地域
「湘南自動車検査登録事務所」の管轄地域は「湘南ナンバー」を付けることができます。
具体的には、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、秦野市、伊勢原市、南足柄市、高座郡寒川町、中郡大磯町、二宮町、小田原市、足柄上郡中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、足柄下郡箱根町、真鶴町、湯河原町です。
神奈川県の定義より更に広いですね。
「湘南ナンバー」を付けたい、「湘南ブランド」にあやかりたい人たちがたくさんいる、ということです。イメージがいいからね。なんとなく「カッコいい」、「おしゃれ」というイメージだから(笑)
こうして見てみると、行政が定義する「湘南」は広すぎて、一般的な「湘南」のイメージからはかけ離れているように見えます。
そもそも、行政の定義する「湘南」は手続きや管理の管轄を示しているだけです。それを「湘南」のエリアを決める根拠にするのはピンときません。
行政(例えば、神奈川県)はたくさんの地域で「湘南」ブランドを活用してもらって、地域を活性化したい思惑があります。だから、「湘南」エリアが広がってしまうんです。
歴史的な背景。大磯が湘南発祥の地?
「湘南」エリアを決める根拠として歴史的な背景を根拠にする人もいます。
江戸時代に、小田原の崇雪(そうせつ)という人が「鴫立沢」の標石を建てたそうです(現在の鴫立庵)。この標石の裏に「著盡湘南 清絶地」と刻まれていて、これが「湘南」の始まりだという説です。
日本一住みたいまち・大磯の創造 ~さぁ、大磯で君の物語をはじめよう~|神奈川県
史実も一つの根拠にはなりそうです。
ただ、時代によって人の持つイメージは変わっていきます。史実にも敬意は払いたいところですが、僕は今の人達が持つ「湘南」のイメージに沿って定義をするのがよいのではないか?とも考えています。
みんなが思い浮かべる「湘南」のイメージから「湘南」を再定義する
いくつかの根拠を挙げてきました。
でも、結局は、みんなが「湘南」と聞いて思い浮かべるイメージに沿って定義するのが、一番違和感なく受け入れられるだろうと思っています。
皆さんは「湘南」と聞いて、何をイメージしますか?
僕は、「おしゃれなビーチリゾート」「サーフィン」「海沿いのカフェ」「若者が集まる街」「サザン」…みたいなイメージです。
僕の中で、「湘南」という言葉はこれらのイメージに紐づいているということです。
「湘南」の中心エリアは「藤沢」と「茅ヶ崎」
江の島があって、湘南観光の中心地である「藤沢」。そして、若者の湘南文化の形成に寄与したサザンオールスターズの出身地「茅ヶ崎」。
この2地域を「湘南じゃない!」という人は少数派だと思います。
「湘南」の中心エリアは間違いなく「藤沢」と「茅ヶ崎」です。問題はここからどこまで「湘南」のエリアが広がるか?です。
「湘南」は「海」に面したエリアとする
「湘南」と言えば「海」。「湘南」という言葉には「海」のイメージが強く紐づいています。
そうすると、「湘南」は「海」に面したエリアにしたいですね。ですので、このブログでは海なしエリアは「湘南」に含めないことにしました。
今まで出てきた地域ですと、神奈川県の県央地域(秦野市、伊勢原市、高座郡寒川町)や、県西部の山側の地域(南足柄市、足柄上郡中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、足柄下郡箱根町)は残念ながら脱落です。
逆に、相模湾に面し、海のライフスタイルが根付いている地域は「湘南」に含めても違和感はなさそうです。例えば、サーフスポット(七里ヶ浜、由比ガ浜など)が多く、映画「稲村ジェーン」などでも取り上げられた鎌倉市、マリーナがあって海のイメージが強い逗子市や葉山町です。
これらの地域は、行政区分では「横須賀三浦地域」だけど、藤沢・茅ヶ崎あたりと文化や雰囲気を共有する部分があるので、「湘南」に含めることにします。
- 藤沢市・茅ヶ崎市(湘南コアエリア)
- 鎌倉市・逗子市・葉山町(海文化が根付いたおしゃれエリア)
「湘南」と文化が異なる「西湘」エリアは除外する
「西湘」は神奈川県西部、「湘南」の西側エリアを指す言葉です。
「西湘」も相模湾に面してはいるのですが、「湘南」のおしゃれなイメージはなく、どちらかというと漁師町のイメージです。「小田原かまぼこ」とかが有名ですよね。文化圏が違うんじゃないか?というのが僕の印象です。
「西湘」も「湘南」と同様に明確な定義はありません。でも、海沿いを走る「西湘バイパス」という道路があります。これが一つの判断基準になるでしょう。
「西湘バイパス」の区間は小田原市~二宮町~大磯町です。これに基づいて判断するなら、大磯より西は「西湘」だから、「湘南」には含まれないということになります。
小田原と二宮は「西湘」でいいと思います。
海に面しているけれど、小田原以西にある真鶴町や湯河原町も「西湘」。
「大磯」については…。審議とします(笑)
湘南発祥の地「大磯」は湘南に含めることにする
海沿いの地域で最後まで残ったのが、平塚と大磯です。これらを「湘南」に含めるかどうか?
迷いました。
まず、平塚の一つ西側の大磯。
大磯は僕の中では西湘のイメージです。でも、大磯ロングビーチや大磯プリンスホテルといったビーチリゾートがありますよね。ちょっと、湘南とイメージが重なりませんか?
そして何より、「湘南発祥の地は大磯」という史実もある。
これらを考慮して、今回は大磯を「湘南」に含めることにしました。
最後まで悩んだ「平塚」も「湘南」に含めることにした
僕のイメージでは平塚も「西湘」のイメージなんですよね。「湘南」とは明らかに雰囲気が違う。
実は僕は大学を卒業してすぐに平塚の化学メーカーに就職したんですよ。平成元年(1989年)から平成7年(1995年)の半ばまで勤めていました。
その時のイメージがめっちゃ悪いんだな(苦笑)
駅周りに歓楽街やちょっとした風俗もある。駅裏には競輪場もあって、怪しげな人たちがたくさんいる。僕がいた頃には飲み屋で発砲事件なんかもありましたからね。
どう見ても、おしゃれな湘南のイメージじゃなかったのよ平塚は。だいぶ昔の話だから今は変わっているのかなぁ。でも、そのときのイメージが強すぎるんです。
ただ、今回は平塚を「湘南」に含めることにしました。その決定的な理由となったのは、サッカーJリーグ「湘南ベルマーレ」の存在です。
「湘南」を冠したクラブ名。本拠地は平塚の「レモンガススタジアム平塚」(昔の平塚競技場)。
「ベルマーレ」の認知度は高いですよね。「ベルマーレ」が本拠地とする平塚を「湘南」だと思っている人も多いんじゃないか、ということで「湘南」に含めることにしました。
僕が平塚にいた頃、ベルマーレがJ1に初昇格したんですよ。街は盛り上がっていました。僕も何度か試合を観に行きましたよ。当時はまだ「ベルマーレ平塚」でしたけどね。
スタジアムで「韮崎高校から上手い子が入ったんだって?」なんて話していたんですが、それが後に日本代表の中心となった中田英寿選手でした。当時はまだ無名で、あんなすごい選手になるとは思っていませんでした!
結論:「湘南」は藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市、葉山町、平塚市、大磯町
ということで、このブログで言う「湘南」は藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市、葉山町、平塚市、大磯町とすることにしました。
当初、僕は藤沢、茅ヶ崎、鎌倉、逗子、葉山辺りかなとイメージしていたんですが、ここに平塚と大磯が加わる形になりました。
- 藤沢市・茅ヶ崎市(湘南コアエリア)
- 鎌倉市・逗子市・葉山町(三浦だけど、海文化が根付いたおしゃれエリア)
- 平塚市・大磯町(平塚を本拠地とする湘南ベルマーレ、湘南発祥の地と言われる大磯に敬意を表して)
因みに、湘南ローカルメディア「湘南人」が5,000人を対象に実施した「あなたの湘南エリアのイメージに一番近い画像を選択してください」というアンケートによると、
- 大磯町、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市、逗子市、葉山町(25.69%)
- 茅ヶ崎市、藤沢市(25.16%)
- 茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市、逗子市、葉山町(24.46%)
- 茅ヶ崎市(12.56%)
- 湯河原町、真鶴町、小田原市、二宮町、大磯町、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市、三浦市(12.13%)
となっており、今回の基準があながち的外れではないということを示しています。
1位の結果だけではありません。
2位の結果は茅ヶ崎・藤沢が「湘南」のコアエリアだと考えている人が多いという証左ですし、3位の結果を見れば鎌倉・逗子・葉山などの三浦地区の一部も「湘南」だと思っている人も相当数いるということ。
僕と似たようなイメージで「湘南」を捉えている人は結構多いということだと思っています。
湘南エリアってどこからどこまで?大規模アンケートで判明!それぞれの湘南エリア|湘南人
「湘南」ってどこからどこまで?のまとめ
以上のように、このブログでは大磯町、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市、逗子市、葉山町のネタを「湘南ネタ」として扱っていくことに決めました。
ただ、その人その人で「湘南」のイメージは違いますからね。これが唯一絶対の正解だなんて言うつもりはありません。異論は認める(笑)
皆さんのイメージする「湘南」はどの辺りのエリアですか?
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